タイサッカーはEleven Sportsへ。DAZN敗れる。

コロナ禍で発表が遅れていたタイのサッカーリーグ、および代表戦の放映権についてですが、すでに噂としてあがっていた国内企業のZense Entertainment社に加え、なんとダークホースのEleven Sportsが落札していたとのこと。

契約期間は2021~28年の8年契約で、総額は120億バーツ(約3.8億ドル)。もともと国内企業と外資企業の連合体が落札したとの噂が伝わっており、またDAZNが落選したとの話も出てきておりましたが、これはなかなか意外でした。

ただ、Zense社は自前でのテレビチャンネルやOTTサービスを運営してないとのことで、どのような形で放送されるのかは確定していません。
タイリーグの放映権では今シーズンまでTrueVisionが保有することになっていましたが、コロナ禍によってタイサッカー協会はシーズンを秋春制に変更するという強引な手段を決行。これに怒ったTrueVisionは放映権料の一部返還を要求するとともに、当初の契約終了日であった10/25をもって放送を打ち切ると通告。交渉も決裂に終わりました。

そのため、今年末までの空白期間については暫定的にタイ国営放送(NBT)で放送されるとのことです。
DAZNが落選したことは先に述べましたが、この問題が欧州CL/ELの放映権問題につながっていることは言うまでもありません。落選が判明してから、タイを含む東南アジアでのサービス展開を断念する決定が下され、それに基づき放映権の整理を行っているのです。

日本もその対象に含まれているのかははっきりしません。CL絡みのコンテンツが消えるなどの状況証拠はあがっているものの、すでにサービスインしている日本をそう簡単に切り捨てるとも考えにくく、水面下でUEFAと相当やりあっているのかと想像します。
タイにおけるCL/ELはDAZNのYouTubeチャンネルや、DAZNが保有するGoal.comを通じて無料配信されてました。執筆時点でYouTubeを確認したところ、チャンネルはまだ残ってますし、動画もまだすべて消されたわけではありません。

日本では消えて、タイでは消えていないというのは理屈上では矛盾しています。タイが先に消えるか、もしくは両方とも消えるかになるはずですが…いまいち解せぬ。これについては続報待ちですね。

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