サウジ、国営企業が放映権購入へ。F1も開催。

プレミアリーグのニューカッスル買収に失敗したサウジアラビアですが、あの手この手でスポーツ界に食い込みを図っています。たとえスポーツ・ウォッシングだと言われようとも。

中東および北アフリカ、いわゆるMENAと呼ばれる地域の放映権はパッケージで販売されることが通例で、またその多くを政敵であるカタールのbeIN Sportが購入していることがサウジにとっては目の上のたんこぶなのです。

サウジ政府は国内からbeINを閉め出し、なぜか海賊放送局「beoutQ」が登場したわけですが、そのあたりの推移については当ブログの過去記事もあわせてご参照頂けるとありがたいです。

で、次なる戦略としてサウジは国営のスポーツ放送局を設立し、従来のパッケージからサウジを切り離して購入できるよう各大会の主催者に攻勢をかけるようです。
また、来年からF1サウジアラビアGPを開催すると発表されています。モータースポーツではすでにダカールラリーやフォーミュラEが開催されていますが、ついに来るべき時が来たと言いますか。

beIN側はサウジと手を組む主催者に対して海賊放送を支援するのかと厳しい態度をとっていますが、むしろbeINのほうが追い込まれているのが現実。サウジに対して抗議声明を出している団体もあれば、このように手を貸す団体もいます。

コロナ禍によって一時的に石油の需要がなくなり原油価格も暴落しましたが、それもいまは回復。世界がダメージを受けている中で、サウジの札束攻勢はさらに勢いを増しそうです。

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