「スーパーサッカー」も3月終了へ。

TBSは4月期の番組改編を発表し、その中でJリーグ発足時から28年継続してきた「スーパーサッカー」を終了させることが判明しました。

全日でも20%近い改編率というのはかなりの大ナタです。番組を評価する軸はここ数年で大きく変化しました。世帯視聴率から個人視聴率へのシフトが起こり、録画視聴率や「TVer」など見逃し配信サービスの視聴回数も導入されています。

その結果、より若者に向けた番組作りをめざす傾向が出ています。以前からもそうだったはずですが、数字で効果が見えやすくなったのです。Jリーグのファンは平均で40歳程度とされており、その点で物足りなさが出てしまったのかもしれません。
もちろん細かい理由までは分からないわけですが、昨年の「やべっちFC」終了の際に報じられていたこととは若干異なる点もあります。ご存知の通りテレビ朝日はAFC主催試合の放映権を昨年限りで失っており、その影響が囁かれています。

よく放映権料の高騰とかDAZNとの兼ね合いといった点で語られるのですが、これについては改めてDAZNが持つ放映権について復習しておくべきでしょう。DAZNの権利は有料放送とネット配信に関するものであり、地上波やBSの無料放送には及ばないのです。(NHK BSは無料放送扱い)

また、映像の著作権はJリーグ側が管理しており、映像利用に関してはガイドラインと料金表が公開されています。スポーツニュースなど報道目的では一定の枠内で無料で利用できる規定もあります。
なので、スーパーサッカーでも、もちろんやべっちでも映像利用は全然できるわけですね。Jリーグ以外の映像はそれぞれ別の規定があり、中には高額のものもあるかもしれませんが、一部で言われるような映像利用料が高いから…という話はぴんときません。

Jリーグの地上波での放送が減った…という話も、確かに全国ネットではNHKのみですが、地方局での放送は健在であり、住む場所によって印象は大きく変わってきます。

プロ野球よりもチーム数は格段に多く、巨人のような全国区のチームもないのがJリーグ。でもそれは当初の理念に沿った正しい進化なのですから、地方の力を結集するのが今後の戦い方であると言えるでしょう。

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