W杯予選落ち危機でアウェー戦地上波復活?

サッカー日本代表が苦戦し、ワールドカップ出場に黄信号が灯る中、皮肉にも今年からDAZN独占となっていたアウェー戦を地上波に取り戻そうという動きが出ていると、AERAが記事にしています。

去年まで放送していたテレビ朝日を含め、地上波各局が放映権を購入しなかったのは、放映権の高騰によるコストパフォーマンス悪化に他ならないのですが、日本代表にとってワールドカップ出場が当たり前になっている中、わざわざ深夜まで起きて生中継を観るファンがどれだけいるのか…という話になるわけですね。
ただ、代理店のFMAが要求したとされる年間200億円とされる金額がやはりというかひとり歩きしています。その後、AFCはFMAから日本向けの権利を切り離し、電通と契約したというプロセスが飛んでしまってます。電通が取得した金額は200億円よりもディスカウントされてることは確実です。

放映権の高騰について、日本経済の低迷を理由にあげる論調も散見されますが、それ以上にFMAが無理していると見たほうがいいでしょう。コロナ禍の前までは中国もイケイケなムードで、その勢いにのって相当背伸びした感があります。

2026年大会からは参加国が拡大され、中国など初出場が期待される国では大きなビジネスチャンスになりますが、その前に経済が失速するようであれば、FMAも厳しい事態に陥ることも充分考えられることです。
話が脱線しましたが、録画中継でもいいので地上波、もしくは無料のBS放送で観られる環境を作るというのは大事なことです。そのためにはサッカー協会や日本代表をサポートするスポンサーの力も必要ですし、電通の調整力も問われることになります。

似たような趣旨の記事が週刊新潮にも載っていたので、こちらもあわせて紹介しておきます。こちらにもDAZNがFMAと契約したという記述がありどうも違和感がありますが…
AERAと新潮に共通しているのは、いわゆるユニバーサル・アクセス権に触れていることです。これについては過去の当ブログの記事を改めて載せておきます。今後日本でも当然検討されるべきでしょう。

ただし、ユニバーサル・アクセス権はスポーツが国民共有の文化財であるという認識あってのものです。先の東京五輪の開催是非をめぐる言説の中には、スポーツをあからさまに軽視するものもあり、筆者としては心苦しく思っておりました。

これだけ巨額のマネーが飛び交うスポーツというものを改めてどう解釈し、どう寄り添っていくのか。これを機に幅広い議論がなされることを望むところです。

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