DAZNドイツも大幅値上げで欧州に衝撃走る。
日本に続いてドイツのDAZNも値上げを発表しました。2/1から月額14.99ユーロ→29.99ユーロとなります。ほぼ倍額ということで、日本と同様思い切った設定です。
既存の顧客については半年間据え置きになるとのこと。また、年額274.99ユーロのプランも用意されています。
昨年はイタリア、今年に入ってからイギリスでも値上げされていますし、スペインでも今後値上げが見込まれています。
それぞれセリエA、ボクシング(マッチルーム)、ラ・リーガの配信が始まることに関連しているのですが、日本とドイツは直接コンテンツの獲得に連動しているわけではなく、本格的に刈り取りのフェーズに入ったと言ってよいのでしょう。
ドイツでは昨年からブンデスリーガと欧州CLの権利を獲得しています。前者は毎節3試合程度の配信で、2024-25シーズンまでの4年契約。後者は3年契約で全138試合中121試合を配信します。
昨年8月には11.99ユーロ→14.99ユーロに値上げしているのですが、それでは全然足りなかったということですね。
あと、ユーロスポーツのチャンネルが観られることにも触れておいたほうがいいですね。ユーロスポーツは北京五輪の権利も持ってますし、さまざまなスポーツを視聴できる機会を得ることができます。
値上げによって危惧されるのは、やはり一部のスポーツに視聴が偏ってしまい、他のスポーツに接する機会が奪われてしまうこと。それは長期的にスポーツ文化が先細りとなる恐れがあります。
ですから、日本でも同様の施策を期待したいところです。ライブにこだわらなくても、そんなにコストをかけなくても構いませんので、常に何かしらのコンテンツが流れている状態を作るのがいいのではないでしょうか。
当然ながらドイツでも大きく報じられていますし、今後値上げが予定されているスペイン、さらにBT Sport買収が近いとされるイギリスでも注目されています。
スペインでは現在9.99ユーロの料金が3~4ユーロ程度上がると報道されていましたが、この上がり幅を見るともっとだろうと考えるのはごく自然です。イギリスでは買収が成立すれば値上げは不可避ですが、現在のBT Sportよりは安く設定されるだろうという観測が揺らいでいます。
日本で値上げが発表された時には国内の事情かな…と思ったのですが、今後はグローバルでの経営方針を見ていかないといけません。先日共同CEOを単独にする人事もありましたが、これだけの決断は強力なリーダーシップなしにはできないということです。
もちろんその副作用も大きいわけで、どちらに転ぶかは各国ユーザーの意志にかかっています。
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