IOC、欧州で2026年以降の放映権入札開始。
IOCはヨーロッパ51か国を対象に、2026年ミラノ・コルティナ大会と2028年ロサンゼルス大会の放映権の入札を実施すると発表しました。
4/25に入札が締め切られることになっていますが、この対象には紛争に突入したロシアとウクライナも含まれており、今後スケジュールが変更される可能性もあります。
IOCは選定基準として以下をあげています。もちろん金額も大事なのですが、オリンピック本来の目的はオリンピックムーブメントの普及なわけですから、より多くの人に観てもらうこと、また大会だけでなく通年での普及活動もまた求められてきます。
・最高水準の放送品質を提供する能力
・可能な限り多数の視聴者にリーチする能力
・オリンピック競技大会およびオリンピックムーブメントの価値促進のコミットメント
・金銭的なオファー
現在の権利者はディスカバリーであり、2018~2024年の4大会を合計13億ユーロで落札しました。ディスカバリーは各国の無料放送局に対してサブライセンスを実施したほか、参加のユーロスポーツやdiscovery+を使ってすべての競技を放送・配信しています。
北京大会では米NBCの視聴率が奮わなかったことが伝えられていますが、ディスカバリーとしてはストリーミングの視聴時間が大幅に増加し、手応えをつかんでいるようです。
ただ、今後無料で視聴できる競技がどんどん減っていく…といった事態になることは避けねばなりません。オリンピックそのものへの風当たりも強くなっている中、今回の入札に参加する業者にはしっかりとしたビジョンの提示を求めたいところです。
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