電通保有のDAZN株、評価額160億円減。

電通グループの有価証券報告書の最新版が公開され、DAZN株の評価額が昨年末の時点でおよそ370億円であることが判明しました。

前回の報告書では約535億円だったので、金額では165億円、割合では30%程度下落したことになります。
DAZNの筆頭株主はAccess Industriesですが、それに次ぐ第2位の株主は電通の完全子会社であるGlobal Sports Investment社です。電通はおよそ400億円を投じて10%程度出資したとも報じられています。

昨年末にDAZNはAccess社から43億ドルの資金調達を行っています。その際にAccess社は新株を引き受け、また優先株を普通株に転換しているため、相対的にGSI社の出資比率は下がっているものと考えられます。

DAZNは非上場会社なので時価の算定基準は明らかではありませんが、今回の下落はそのことを反映しているものと思われます。

一般的には価値が半額以下になり、かつ回復が見込めない場合は特別損失を計上することになりますが、現時点ではそこまでには至ってません。
昨年末をもって役員も引き上げており、 DAZN内における電通のプレゼンスは低下していくものと思われます。そもそも出資の目的はグローバルビジネスでしょうから、そこからは一歩後退といったところでしょうか。

とは言え、日本におけるビジネスでは引き続き電通の影響力は強いです。値上げの逆風をはねのけ、Jリーグを主軸に利益の出るビジネスへと転換させる責任があると言えます。

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