ESPN+が値上げ発表。3年連続3回目。

アメリカのESPN+は、8/23から値上げすると発表しました。月額$6.99が$9.99に、年額$69.99が$99.99になります。


その一方で「ディズニーバンドル」と呼ばれるDisney+、huluとのセット価格は据え置きになるとのことです。(月額$13.99から)

夏は値上げの季節のようで、3年続けて値上げが発表されています。しかし、今年は値上げ幅が3ドルと大きくなっています。セットに移行させたい思惑が見え見えです。


  • 2020年8月: $4.99→$5.99
  • 2021年7月: $5.99→$6.99
  • 2022年8月: $6.99→$9.99


値上げする代わりに新たなコンテンツの追加があるのかと言うと、正直なところありません。明るいニュースとしては、10/30にロンドンで開催されるNFLの試合が始めてESPN+の独占になりますが、1試合限りの話です。F1は来年以降も放映権が継続されることが決まりましたが、これも増えるという話ではありません。


その一方で、MLSは2023年からAppleが放映権を獲得しています。ESPNによるテレビ放送は残る見込みですが、ESPN+からは消えることになります。

ですから、値上げは当初からの既定路線であると考えられます。最初は安価で提供し、だんだん値上げしていくのは常道なのですが、放映権ビジネスで言うならばコストも年々上昇しているのも現実です。NFLも来シーズンから新契約が始まり、放映権料が大幅に上昇することが決まっています。NBAも現在の契約は2024-25シーズンまでであり、新たな契約に向けての交渉が始まっています。

最近話題になっているのはカレッジスポーツの動きです。カレッジスポーツも巨額の放映権料が発生していますが、当ブログでは追いかけきれていないのが現状です。


6/30には、「Pac-12カンファレンス」に所属する南カリフォルニア大学(USC)とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が、2024年から「ビッグ10カンファレンス」に移籍することを発表し、大きな衝撃を与えています。


ビッグ10の放映権は現在ESPNとFOXが保有していますが、2023年から新たな契約に移行します。今度は3社と契約する意向とのことで、金額も年4.4億ドルから10億ドル以上になると見込まれています。


この3枠に入れるかどうかもESPNにとっては重要で、どのみちコストは増加する一方。そのコストは最終的には視聴者が負担することになります。

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