アフリカ・スーパーリーグが正式発表。

欧州スーパーリーグの構想が雲散霧消してから1年以上経過しましたが、今度はアフリカでスーパーリーグの話が。こちらは構想ではなく正式発表です。


これはアフリカサッカー連盟(CAF)が2023年から立ち上げるもので、UEFAの枠組みから脱することを試みた欧州とはまた異なるものです。FIFAのインファンティーノ会長もお墨付きだとか。16か国以上から選ばれた24クラブが参加し、8か国×3組によるグループリーグと、16クラブによる決勝トーナメントを開催する予定としています。

この大会では年2.5~3億ドルの収益を見込んでおり、1億ドルは賞金に。そして、CAFに所属する54の連盟に対してそれぞれ100万ドルを分配する計画を示しています。ただし、具体的なスポンサー等の名前はまだ発表されていません。


放映権的には北アフリカだとbeIN Sports、サハラ砂漠以南(いわゆるサブサハラ)ではSuperSportといった名前が真っ先に上がるのですが、やはりグローバル規模の企業によるスポンサーが欠かせないところです。


現在行われているCAFチャンピオンズリーグはそのまま存続するとのこと。スーパーリーグとの棲み分けや、クラブワールドカップの出場権をどうするかについても具体的な発表はありません。欧州CLとELのような関係に組み直すのでしょうか。欧州のスーパーリーグと違って、国内リーグから離脱することもないそうなので、スケジュールの調整も重要になります。

この大会が成功するかどうかは、アフリカのサッカーファンが関心を示すかにかかっています。我々日本のファンよりも、アフリカのファンのほうが欧州との距離が近いです。言語面でも、また時差が少ないという点もあげられます。自国のリーグ、そして欧州のリーグに挟まれた中で、ポジションを獲得していかねばなりません。


財政的にもまだまだ貧しいアフリカ諸国を底上げするというコンセプト自体は素晴らしいのですが、それを実現するには一にも二にもマネーということになります。絵に描いた餅とならぬよう、早くスポンサー決定のニュースを見たいところです。

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