日本ハム、社債発行で新球場建設費を調達。

日本ハムは、社債「北海道日本ハムファイターズボンド」の発行を発表しました。昨年も機関投資家を対象に発行したそうですが、今回は個人投資家向けとなっているため、証券会社から申し込むことができます。


1口100万円で、総額200億円を発行。昨年の100億円と合わせて、総額300億円を市場から調達します。調達した資金は新球場「エスコンフィールド北海道」の建設費に充当されます。総工費600億円の半分に相当します。

SBI証券のWebサイトによると、期間は5年で利率は年0.3~0.5%(税引前)と予告されています(条件は10/7に決定)。申込みは10/11~20に行われます。また、購入者の中から抽選で25組50名を来年の開幕3連戦のいずれかに招待するとのことです。


ファン向けのリターンとしては若干物足りない部分もありますが、社債ですから企業が存続する限りは確実に利子が支払われることになります。欧米では利上げが進んでいますから、日本でこの利率で募集できるのはいまがラストチャンスだと言えそうです。目論見通り200億円を集めることができるのでしょうか。

スタジアムの建設費用としては、アメリカだと例えばヤンキースが社債を発行している事例があります。地方自治体との官民合同プロジェクトで整備するパターンが多く、自治体が地方債を発行するケースもあります。


エスコンフィールド北海道も北広島市の協力を得て、新駅建設などのインフラ整備、地代や固定資産税の免除といった措置を受けていますが、建設費は日本ハムグループの負担ということになるようです。札幌ドームのような巨額な利用料を払うことはなくなりますが、600億円という数字はやはり莫大です。無事回収できることを期待しております。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000