ラインレースとヘリコプター

去年、JSPORTSは始めてツール・ド・フランスの全ステージをスタートからゴールまで完全中継しました!

…と書くととんでもなく凄そうに見えるけど、実は公式ガイドブックによると、すべてのライブ映像が配信されたこと自体が始めてだったのですね。もちろん放送枠を確保したJSPORTSが偉いことは変わらないけど。

周回コースならともかく、ラインレースをライブで中継するならヘリコプターが必須。空撮だけでなく、地上のバイクカメラから映像を受信し、放送局に送る中継基地として利用される。

なので、悪天候でヘリが飛べなくなると大変なことになるわけで、ゴール付近の固定カメラの映像だけになってしまう。ゴール付近には中継車が置かれるので、そこからの映像だけはなんとか届くという次第。

自転車ファンには「別府始さんがナビゲーターをすると映像が来ない」という笑えない話もあったりするけど、昔大事件になったのがフジテレビで中継された「パリ駅伝」。ゴールデンタイムにも関わらずライブ映像が全然映らず、過去のマラソン大会のVTRなどで必死につなぐという悲惨な番組になったのであります。

一般的なヘリコプターの航続時間は3時間程度とのことなので、それ以上の時間ライブ中継を続けるならば、複数のヘリでローテーションを組むしかない。次はパリ~ルーベが完全中継されると思われますが、それだけ予算をかけられる価値あるレースだってことですね。

逆に言うと、1クラス程度のレースでもヘリを飛ばすんだから、それだけヨーロッパでは自転車が文化として定着してるわけです。日本のあのレースでもやってみればいいんじゃないかとこっそり期待しております。

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