インディカーシリーズ開幕、そして主催者と統括団体の対立
本日(日本時間では明日)インディカーシリーズの開幕戦、セントピーターズバーグGPが開催される。日本の期待はもちろん、昨年のインディ500ウィナーである佐藤琢磨だ。(不倫騒動は置いといて)
インディカーシリーズはもともと伝統高きインディ500が先にあって、その他のレースがインディの商標を借りながらシリーズ戦としてまとまっていった経緯があるため、インディ500の格は他のレースよりも突出している。こういう場合、大会の主催者側の発言力が強いため、しばしば対立構造に陥る。
インディカーもかつて分裂したことがある。インディ側が独自のシリーズ(IRL)を創設し、インディの商標を使えなくなった統括団体のCARTは「チャンプカー」を名乗った。
両者の関係は、インディ500の真裏にミシガンで「US500」を開催するほどまでに悪化した。結局この分裂騒動はCART側の経営危機によって収束を迎えることとなる。
こういう図式はさまざまなスポーツで見られるもの。ツール・ド・フランス(ASO)とUCI、ル・マン24時間とFIA、巨人軍とNPB(^_^;)
いずれも伝統ある組織とそれらを統括する団体の揉め事だ。ウィンブルドンでは白いウェアを着用するといった独自ルールが認められたりするのも発言力の強さゆえ。
ということで発言力が強い主催者は放映権もまた管理したがるわけだが……このあたりの話はまた追々。
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