スポーツNFTに早くも陰り。プレミアは業者交代へ。

先日は暗号通貨取引所・FTXの破綻が大きな話題となりましたが、スポーツビジネスの新たな収入源として期待されているのが同じブロックチェーン技術を用いたNFTです。しかし、こちらも一時期の勢いはすっかり鳴りを潜め、バブル崩壊の色を濃くしています。


プレミアリーグでは、今年3月に選定したCondensysという業者との契約がまとまらず、代わってSorareという別の業者と契約を結んだと報じられています。Condensysは業績が急激に落ち込み、当初合意していた金額を支払えなくなったようです。

この話、今年3月に記事を出していたのですが、その後をきちんと追いかけられておらずすみません。4社が候補にあがったという話を書いたのですが、その後Condensysが選定され交渉に入っていました。結局、別の候補であったSorareに移動します。


金額は年間3,450万ドル(3,000万ポンド)と推定されており、Condensysとの交渉額よりもだいぶ下落したようです。


Dapper Labsも候補の1社です。Condensysが静止画、Dapper Labsが動画のNFTを担当するのではという記事もありました。そんなDapper Labsも最近になって600人の従業員のうち130人を整理したと報じられています。

日本でもNFTの苦戦が伝えられています。楽天とミクシィ・DAZN連合が始めたJリーグのNFTのその後が日経新聞の記事になっています。


有料なのであまり詳しくは書けないのですが、楽天については4月発行分は売り切れたものの、5~6月発行分はわずか8%しか売れなかったとのこと。現在は当初予定していた販売期間が終了したとして、購入ができなくなっています。


ミクシィとDAZNが組んで始めた「DAZN MOMENTS」ですが、ミクシィの社長によると当初の計画ほどの盛り上がりは見せていないとのことです。


その一方で、これから参入する業者もあります。「モバサカ」などのゲームを運営するOneSports社が、「Jリーグ エールトレカ」を開始すると発表しています。試合に出場したすべての選手を網羅し、100年後にも残るサービスを目指しているとのことです。


一時的に話題となり、さまざまな業者が参入し、投機目的のマネーが流れ込んできました。そんなバブルは確実に崩壊します。ただ、その先にまた新たなチャンスが芽生えているとも言えます。NFTの将来性はまだ分かりませんが、地道に続けたところが最後には勝つのでしょう。

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