MLB、韓国ツアー中止。
MLBが、11月に開催を予定していた「MLBワールドツアー・コリアシリーズ」の中止を発表したニュースはご存知の方も多いかと思います。
中止の理由は、韓国側のプロモーターと契約上の問題が生じたとだけ発表されており、多くは語られていません。筆者もこの数日報道を確認していましたが、アメリカ側からはほとんど情報が出てこず、ほとんどが以下のAP通信による第一報の引用にとどまっています。まぁ、それだけ関心がないということなんですね…
MLBは国際的な発展を目的として「MLBワールドツアー」の開催を計画しています。選手会(MLBPA)との合意では、2022~26年の間に最大でレギュラーシーズン24試合、エキシビション16試合が開催されるとのことです。その第一弾が今回の韓国ツアーだったのですが、いきなり出鼻をくじかれる形となりました。
韓国側からはちょこちょこと情報が出てきています。以下のスポーツソウルの記事は日本語で読むことができます。これによると、MLB側の選手集めがうまくいかなかったこと、プロモーター側はチケットの値段をつり上げており、売れ行きが芳しくなかったことが取り上げられています。
もちろん韓国側からの一方的な見解ではあるのですが、日本もこれまでMLBとの関係ではいろいろありました。日米野球の選手のレベルもそうですし、WBCの利益分配などの問題もありました。なので、同情する面もあります。
1922年以来100年ぶりの訪韓という触れ込みだったそうですが、100年前の朝鮮半島は日本統治下にあり、日米野球の一環として朝鮮や満州で開催されたとのこと。この日米野球では日本側の1勝15敗という記録が残っていますが、1992年11月19日に記念すべき初勝利を挙げています。
伝統という点では今後もMLBに敵うことはありませんが、実力と経済力では負けたくないものです。韓国もこの出来事に学び、力をつけていくのでしょう。
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