Amazon、イギリスでテニス中継から撤退へ。

Amazonは、イギリスで保有しているテニス関連の放映権を更新せず、2023年をもって撤退すると報じられています。対象となる権利は以下の通りです。


  • 全米オープン: 2018~2022年
  • ATPツアー: 2019~2023年
  • WTAツアー: 2020~2023年

今年限りで契約が切れる全米オープンについては、来年からSky Sportsが獲得したと報じられています。2021年には地元のラドゥカヌ選手が優勝し、Amazonはその恩恵を受けることができました(無料放送のChannel4にサブライセンス)。しかし、皮肉にもこの出来事が放映権料をつり上げることとなり、Amazonは落札に失敗したようです。


Amazonは国ごとにスポーツを厳選して放映権を購入する方針を立てています。イギリスではもちろんプレミアリーグが最高の価値ということになるでしょう。限られた予算の中で、選択と集中を迫られていることになります。プレミアを残して他を削っていくのか、それともまた違う競技に目を向けているのか。

ATPとWTAの両ツアーについても、Sky Sportsが狙っているのでは…と報じられています。両者の権利は合計で年間1,500万ポンド以上と見積もられているようです。

さて、WTAツアーについては日本ではDAZNが放映権を持っていますが、これはDAZNの前身であるPerform GroupがWTAとパートナーシップを結んでいることに由来しています。この契約もまた2023年に切れる予定となっています(2014年から10年間)。


【追記】

PerformとWTAの契約は2014年に結ばれたものですが、これは既存の契約(2013~16)をさらに10年間延長するもので、契約は2026年まで継続するとのことです。訂正致します。


ここのところATPとWTAが距離を縮めていることもあり、このあたりでもまた大きな動きがあるかもしれません。両ツアーの権利は今後一本化に向けて進むのではと考えられます。その場合、ATPとパートナーシップを結んでいるIMGが主導権を握るのかもしれません。

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