CLの悪夢再来?DAZN傘下のEleven、東南アジアから撤退。

昨年DAZNによって買収されたElevenですが、昨年末をもって東南アジアでのサービスを終了していました。マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポール、香港、ブルネイ、フィリピンの計7か国が対象で、台湾は継続します。なお、日本のイレブンスポーツは現在「イージースポーツ」に改名しています。

これにともない、ElevenはAFC(アジアサッカー連盟)の主催試合の放映権契約を解除したことが明らかとなっています。上記の7か国のうち、インドネシアを除いた6か国で2024年まで権利を保有していましたが、2年を残して打ち切りとなりました。


この権利を販売した代理店は例のFMAであり、FMAも中国の親会社が大きなダメージを受けて苦しい状態なのですが、それでもよく契約解除できたなぁ…と別の意味で驚いたりしています。

2020年、コロナ禍に泣いたDAZNはアジアにおける欧州CLの放映権を同様に途中解除しています。当時のDAZNはタイなど東南アジアへの進出を目論んでいたのですが、これにより計画は頓挫します。そして、セットだったのか日本の放映権もなくなってしまったのはご存知の通りです。


それから2年余りが経ち、DAZNは東南アジアに進出を果たしていたElevenを買収したわけですが、即座にクローズを決断したことになります。今回はコロナ禍による突発的なアクシデントではなく、あくまで経営戦略として判断したものと思いますが、因果ってめぐるものだなぁ…と当時から放映権を追い続けていた筆者はしみじみ思うのでした。

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