MLBの放映権料は年17.6億ドル?→もっと高いです
共同通信が配信して各社に掲載されている以下の記事なのですが、「放映権料は年間2億5千万ドル増えて17億6千万ドルとなり」という記述があります。しかし、これは実態を示していませんので、こちらで補足します。先に答えを書いておくと、年間40億ドルを超える規模になるのです。
この記事が参照しているのはForbesの以下の記事ですが、この17.6億ドルという数字の出典は、昨年から新たに7年契約を結んだ3社の合計額を指しています。実際には、新たにストリーミングの権利を獲得したApple(7年契約)と、ESPNが手放した一部の権利を獲得したNBC(2年契約)が追加されます。
- FOX: 7.3億ドル
- ESPN: 5.5億ドル
- TBS(ターナー): 4.7億ドル ※ここまでの3社で17.6億ドル
- Apple: 0.85億ドル
- NBC: 0.3億ドル
また、日本を含む海外からの放映権料も加わります。この金額は具体的には明らかになっていないのですが、総額で1.5億ドル程度と推定されています。これらを足すと、20億ドルを超える水準となります。
これらの放映権料は全30球団に分配されます。2022年シーズンの分配額は6,010万ドル(×30球団)になるとのことです。
ここまではMLBの収入の話であす。MLBでは各球団がローカルの放映権を管理しており、その収入は各球団に入ります。2019年の資料なのですが、その規模は総額で21億ドルと推定されています。
全米および海外の放映権料が20億ドル、ローカルの放映権料が21億ドルというのが、現在のMLBの市場規模というわけです。誤ったコピペとかが出回っているようなので、充分ご注意ください。
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