Amazon独占1年目、NFL・TNFの通信簿。

NFLのレギュラーシーズンが終了し、スーパーボウル進出をかけたプレーオフが始まりました。今季からAmazonの独占配信となったTNF(Thursday Night Football)は全15試合の配信を終えています。


昨シーズンまではFOXとNFL Networkでも放送されていましたが、Amazonの独占にともなって支払われる放映権料は年間11億ドルです(12年契約)。1試合あたりだと7,300万ドル(約95億円)となります。


今季のTNFの視聴者数が発表されました。調査会社のニールセンによると、1試合平均958万人だったとのこと。Amazon公式では1試合平均1,130万人と発表していますが、ここは外部の調査のほうを信頼したほうがいいのかもしれません。

この数字はAmazon単体では昨年を上回るものですが、FOXとNFL Networkを足した昨年の平均視聴者数は1,340万人であり、それよりも25%低下するという厳しいものでした。


当初予想を下回ったことで、AmazonはTNFの広告主に対して追加の広告枠を補償する措置をとったと報じられています。これだけの金額ですから、当然広告なしでやっていけるものではありませんし、NFLの試合フォーマットはCMを入れるのに最適化されています。


前向きな材料としては、視聴者の年齢の中央値が54→47歳に若返ったというデータがあります。広告主にとっては購買力の高い若い層が観てくれたほうがいいわけです。


ただ、これが単に高齢者の方がストリーミングについてこれなかった…という話であれば意味がありません。若いファンを引き付けるのも大事ですが、同時にすべての人に対してより視聴しやすい環境を整えることが課題です。Amazonにとっては、本業であるショッピングをもっと高齢者に浸透させたいと考えているでしょうから。

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