長友選手、Jリーグの露出不足を嘆く。

Jリーグ公式YouTubeチャンネルで、野々村チェアマンが自ら出演する「ののチャンネル」。FC東京のキャンプを視察に訪れた動画では、長友佑都選手が「Jリーグをもっとメディアに取り上げてほしい」と切実に語っています。7:30頃からどうぞ。

まず押さえておくべきことは、Jリーグのメディアへの露出は地域によって差があるということです。筆者も首都圏在住なので、首都圏における露出の少なさは分かっているつもりですが、地域によってはローカルメディアで多く露出しているところもあるかと思います。NPBを筆頭に、他のスポーツの本拠地があるかどうかでも配分や優先度は変わってくるでしょう。


その対策のひとつとして、以前にも取り上げた通り4月から「KICK OFF」を全国30地域・45都道府県で放送することとなっています。夕刊フジ(zakzak)によると、各地域で1,200万円、総額3億6,000万円をJリーグが投じているとのことです。

このあたりの話をすると必ず出てくるのが「DAZNの放映権独占によってJリーグの地上波の露出が減った」という言説なのですが、以下の理由から否定されます。


  • DAZNが持つ放映権は有料放送とインターネットに限られ、地上波および無料BS放送は対象となっていない。
  • 以前から地上波での放送は減っており、苦肉の策として2ステージ制とチャンピオンシップが導入された。DAZN参入によってこれらは廃止された。
  • Jリーグの試合映像の著作権はリーグ側が保有・管理しており、DAZNがコントロールできるわけではない。


最後の項目について補足しておくと、著作権をJリーグ側が持つという条件はDAZNとの交渉において最後まで譲らなかった点です。


少なくともメディアへの露出を高めてファンを増やすことはJリーグ側が果たすべき義務と言えます。もちろんそこからDAZNを契約させるというのは高いハードルなのですが…。

映像の利用規程はJリーグのWebサイトにて公表されています。料金表も存在しているので、一度目を通してみることをおすすめします。一定の条件内であれば、スポーツニュース等で無料で映像を使うことができる規程も設けられています。


なお、他のスポーツにおいても個々で映像使用の条件が定められており、中にも有料のものもあると聞きますが、具体的な条件は公開されていないのでそれ以上は分かりません。無料で使えるにも関わらず、それでも露出が少ない…ということであれば、Jリーグそのものの魅力を高めるためのさらなる努力が求められることになるでしょう。

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