WBC決勝戦の視聴率。そしてアメリカは。

WBC決勝戦の視聴率は46.0%(関東地区)と発表されました。これは8:25~12:08の枠であり、その前の数字(7:00~8:25、23.7%)も含めて調整すると37.2%となります。


平日朝にも関わらず、すばらしい数字が出たと思います。野球のファン層は高齢化しており、すでに引退されている方が多く視聴したのであろうという推測もできますが、それでも全試合30%台後半~40%台を叩き出すというお化けコンテンツになりました。


以下、複数枠の数字を調整したものを並べておきます。


  • 3/9(木) 1次ラウンド・中国戦 36.9%
  • 3/10(金) 1次ラウンド・韓国戦 38.5%
  • 3/11(土) 1次ラウンド・チェコ戦 39.5%
  • 3/12(日) 1次ラウンド・オーストラリア戦 39.0%
  • 3/16(木) 準々決勝・イタリア戦 44.0%
  • 3/21(火祝) 準決勝・メキシコ戦 37.0% (再放送 19.8%)
  • 3/32(水) 決勝・アメリカ戦 37.2% (再放送 22.2%)

アメリカではFOXの有料チャンネルであるFS1で決勝戦が放送され、推定448万人の視聴者数を記録したとのこと。地上波で放送された準々決勝・ベネズエラ戦が220万人、FS1で放送された準決勝・キューバ戦が190万人で、その倍以上の数字となっています。


また、スペイン語放送のFOX Deportesの視聴者を足すと497万人だったとのことです。過去最高は前回2017年大会の305万人(決勝戦・アメリカvs.プエルトリコ)であり、大幅に更新しました。

アメリカで3月のスポーツと言えば「マーチマッドネス」の別名でも知られるバスケのNCAAトーナメント。CBSで放送されたアーカンソー大vs.カンザス大の試合が950万人を記録したとのことで、WBCはそれより遠く及ばないという言い方もできますが、最後で盛り上がったことは救いだったとも言えます。


これまでは4大ネットワークでの放送がそもそもありませんでした。マーチマッドネスと時期が被っていることも大きな要因だったわけです。次回の2026年大会も3月開催と発表されています。シーズン終了後だとNFLと被り、かと言ってシーズンを中断して開催することにはMLBも消極的。開催時期の問題は引き続き残ります。

FOXの放送は有料チャンネルのFS1,FS2が中心でしたが、地上波でも3試合が放送され、また無料のストリーミングサービスである「Tubi」でも3試合がライブ配信されました。スペイン語放送のFOX Deportesは中南米諸国の試合を中心に放送しました。


アメリカにおけるWBCの盛り上がりはまだまだと言えますが、別にアメリカも一枚岩ではなく、人種や地域によって差があります。フロリダの球場には多くの観客が訪れました。今回のアメリカは従来よりも本気だったとは思いますが、それを正面から打ち破った日本を筆頭に、各国の奮闘ぶりがアメリカをさらに本気にさせることを願ってやみません。

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