日本ハンドボール協会、葦原副会長を解職。

日本ハンドボール協会(JHA)が、葦原一正副会長を解職したことが明らかになりました。任期満了となる6月末までは単なる理事となり、そこでお役御免となります。

これはJHAが公式に発表したものではなく、メディアによって報道されたものです。葦原氏のTwitterによると、Webサイトの組織図がこっそり書き換えられていたとのこと。解職に至った経緯や事実関係について、こちらでは分かりようがないのですが、だからこそ透明性のある説明が求められるものと思います。

既報の通り、日本ハンドボールリーグ(JHL)が計画している新リーグ構想については事実上白紙に戻され、葦原氏はJHLの代表理事を退任することを明らかにしています。JHAの理事の座も失うことで、名実ともにこの計画は終わりということです。


プロ化に成功したスポーツもあれば、何度もプロ化が浮上しては頓挫したスポーツもあります。バスケ(Bリーグ)はFIBAからの制裁という外圧によって変革せざるを得ない状況に追い込まれました。ハンドボールは外部から人材を連れてくることで改革を図ろうとしましたが、やはり危機感が足りないということでしょう。もちろん、プロ化すればすべてがうまくいくなんてことはありませんが。


また、ハンドボールの新リーグ構想に反対したのは、実業団チームだけではなくいち早くプロクラブへの舵を切ったジークスター東京もそうです。ですから、1対1の対立ではなく、複数軸が絡んでいることは覚えておく必要があります。まぁ、シングルエンティティが撤回されたのでこちらの軸はシンプルになっていくとは思いますが。


競技そのものが注目されず、こういうゴタゴタばかりがメディアに露出するという状況がどれだけ悪影響なのかは、過去の事例からも明らかです。悪名は無名に勝る、ということでJHAならびにJHLはここから体制を立て直し、新リーグを成功させる必要があります。


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