新興勢力・スポーツブル vs. 老舗・スポーツナビ

最近勢いを増しているスポーツメディア「スポーツブル」。最近はテレビCMなんかも流しており、着々と力をつけているようです。現在開催中の「ツアー・オブ・ジャパン」についても全ステージライブ配信という素晴らしい試みをしています。

スポーツブルの創業者は元電通の人。電通時代に朝日新聞社と朝日放送(ABC)とともに立ち上げた「バーチャル高校野球」がその原型で、独立後もサービスを継続。

さらに朝日新聞社・ABC、さらにはKDDIからも出資を受けており、既存メディアとネットとのコラボレーションを、KDDIという通信インフラを持つ企業とともに進めていくというなかなか大きな構想を持っており、単なるぽっと出の新興企業ではない。

また、KDDIはサッカー日本代表のスポンサーをしている関係から、日本代表に関するコンテンツをスポーツブルに持ってくることができる。ワールドカップを控えたいま、ますます攻勢に出てくることは間違いない。

もうひとつ、KDDIはケーブルテレビのJ:COMを傘下に抱えており、さらにJ:COMの参加にはJSPORTSがある。アメリカではCATVを解約してOTTに乗り換える「ケーブルカッター」が増えており、またJSPORTSも加入数を大きく増やせる見込みは低い。

JSPORTS(1~3)はプロ野球セットに組み込まれているため視聴可能世帯は多いが実際に観られているかは別。収益をのばすにはプレミアムチャンネルに相当するJSPORTS4の加入数を増やすことが不可欠だが、こちらもDAZNを筆頭にライバルが増えてきた。

こういった事情を踏まえて、KDDIが将来に向けての布石を打っていると考えてよいだろう。


さて、スポーツブルのライバルとなるのがスポーツナビ。こちらはヤフー傘下のワイズ・スポーツ社が運営しているが、スポナビライブが撤退に追い込まれたのは地味に痛い。スポナビライブはソフトバンク主導のサービスであり、スポーツナビはブランドを貸した形になるが、ブランド価値が既存するのはやはり打撃だ。

古い話だが「ヤフーBB」の例を思い出す。あれもヤフーのブランド力を借りてソフトバンク主導で進めたサービスであるが、個人情報漏洩事件を起こしてしまい、ブランドを毀損する形となった。

ヤフーとスポーツナビは「侍ジャパン」のスポンサーになった。いわば、野球の日本代表とサッカーの日本代表、そしてソフトバンクとKDDIの代理戦争である。そこにドコモと提携しているDAZNが加わる。まさに通信業界を巻き込んだスポーツ戦国時代が到来したのである。

(あっ、楽天が携帯に参入してきたら四つ巴だ💦)

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