MLB4球団、Bally Sportsに勝訴。放映権料全額支払い命令。

アメリカの連邦破産裁判所は、MLBと4球団(ダイヤモンドバックス・ガーディアンズ・レンジャーズ・ツインズ)がBally Sportsに対して行っていた申し立てを認める決定を下しました。これにより、Bally Sportsは当初の契約通り放映権料を全額支払うように命じられました。

すでに放映権料の50%を支払う命令は下されており、Bally Sportsは支払いに応じていたとのこと。すでに75%までは支払われていたと記事には書かれています。


Bally Sports側としては、ここ数年で「コードカッター」が急激に増えており、当初契約を結んだ時には状況が大幅に変わっていることから、放映権料の減額を求めてきましたが、今回その主張は却下されました。


これにより、Bally Sportsは残りの金額を支払うか、契約を解除するかを選択することになります。今回の判決では具体的な期限が示されなかったとのことで、もう少し時間がかかるかもしれませんが、4球団のうちどこに支払うのか選別が行われることになるでしょう。

先日はパドレスとの契約が解除され、Bally Sportsにとって初の放映権喪失となりました。今後もいくつかの球団の権利を失うことになります。また、NBAやNHLに関してもオフシーズンの間に交渉が進められることになりますが、今回の命令により放映権料の減額は厳しい状況となってきました。


昨年ストリーミングサービス「Bally Sports+」を開始し、コードカッター対策を進めていますが、契約しているMLB14球団のうちストリーミングの権利を確保できているのは5球団にすぎず、今回の4球団とパドレスはいずれも含まれていません。(ロイヤルズ・ブリュワーズ・レイズ・タイガース・マーリンズ)


コスト削減と新たな収益源の確保。両方の道が断たれるのであれば、Bally Sportsは崩壊への道をたどることになります。果たしてどんな決着をみることになのでしょうか。

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