メッシ選手のMLS移籍にApple・Adidasも支援か。

サウジマネーの派手な動きのせいですっかり乗り遅れてしまいましたが、メッシ選手はサウジからのオファーを断り、MLSのインテル・マイアミに移籍すると報じられています。


マイアミの共同オーナーには、かつてMLSでプレーしたデビッド・ベッカム氏が名を連ねていることや、マイアミにはスペイン語話者が多いことなども理由にあげられていますが、一生かけても使いきれないほどのマネーが動くとなると、単純に金額だけではない個々の価値観が反映されることになります。

MLSには欧州のようなFFPはありませんが、サラリーキャップ制度により選手の年俸総額と個人の上限が設定されています。昇降格がない代わりに、サラリーキャップで戦力均衡をはかるというのはアメリカらしいリーグ運営と言えます。


当然ながらメッシ選手の年俸はサラリーキャップには収まりません。特別指定選手(Designated Player)という制度があり、各クラブ3人まで上限を超える選手を獲得することができるという仕組みです。

年俸以外にも、MLSの放映権を持つAppleからは、「Apple TV+」の新規契約者数に応じたインセンティブが提供されると報じられています。また、長年メッシ選手の個人スポンサーを務め、MLSとも関係が深いアディダスの支援も伝えられています。2026年のワールドカップに向けたさまざまな動きの中に、スター選手の獲得も含まれているということでしょう。


今年から始まったAppleとの放映権契約は10年間で総額25億ドルと伝えられています。巨額のように見えますが、グローバルであることを考えるとそこまでではなく、もちろんプレミア始め欧州5大リーグの規模にはまだまだです。


10年契約は安定をもたらすように見えて、そうとも限らない側面があります。この契約にはApply TVの登録者数にノルマが設定されていると伝えられており、達成できなければ途中で終了する可能性もあります。


逆にノルマを大きく達成できたとしても、今度はリーグ側に不満が溜まる可能性もあります。Appleはスター選手の獲得を側面から支援することで、この10年間を実りのある期間にしようとしています。ですから、今後はさらなる選手獲得に動いていくことでしょう。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000