UEFA会長、サウジリーグは脅威ではない?

UEFAのチェフェリン会長は、オランダのテレビ局のインタビューで「サウジアラビアのリーグは欧州サッカーにとって脅威ではない」と発言したとのこと。

MLSへの挑戦を決めたメッシ選手に続き、モドリッチ選手もサウジのクラブからのオファーを断ったと報じられており、札束攻勢にも関わらず強気になっているようです。


しかし、この1年でサッカー以外にもサウジマネーの動きを見てきました。LIVゴルフは実際に世界のトップクラスの選手の引き抜きに成功しています。PGAとの再統合の話についてはまた稿を改めることにしますが、巨額の移籍料をもらった選手と、PGAにとどまった選手との間でまたひと悶着ありそうです。

中国の失敗例が引き合いに出されていますが、主に不動産バブルで一時的に潤った中国よりも、サウジのオイルマネーのほうが潤沢であることは確かです。また、中国はワールドカップ出場をめざしていましたが、サウジはもう出場できるレベルにあるわけですから、スタートの土台が違っています。


むしろ、自国の強化にはこだわっていないと考えたほうがいいのかもしれません。ワールドカップを始め、大きな大会を誘致できればいいのかもしれませんし、あるいは破綻したスーパーリーグ構想を蘇らせるといった可能性もあるでしょう。


ただ、UEFAもそこはちゃっかりしていますので、そのうち欧州CLの決勝戦をサウジで開催するなんてことも充分あり得ますけどね。

一足早くサウジに移籍したロナウド選手は、サウジリーグを称賛するとともに、自らのモチベーションは衰えていないと強調しています。これもまたリップサービス的な部分はありそうですが、かつてJリーグの成長を支えてくれた外国人選手たちを思うと、彼らが同様のことをサウジに残してくれるのか。これからの動きが問われることになります。

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