女子W杯の放送局リスト公表。フィリピンも未決定。
FIFAは、7/5時点における女子ワールドカップの放送局リストを公表しました。189の国・地域がリストアップされています。以下のリンクからPDFファイルをご参照ください。
出場32か国では、日本だけでなくフィリピン・ハイチでもまだ放送局が決定していないとのこと。確かにリストの中にこれらの国の名前はありませんでした。
念願の初出場となるフィリピンですが、前回2019年大会で放送した国内最大の民放局・ABS-CBNは今回放送しません。というか、ABS-CBN自体が存在していないのです。2020年、放送免許の更新に必要な議会の承認を得られず、放送が停止しました。その背景にはドゥテルテ大統領に批判的だった報道姿勢があるとされていますが…さて。
昨年の男子カタール大会は、有料放送局のTAP Digital Media Venturesによって放送されました。今回もTAP社が関心を示していたとのことですが、交渉は成立せず。他に手を上げているところはなく、暗礁に乗り上げた状態とのこと。出場国となるとFIFA側も強気に出てくるのでしょうが、いまのところ出口は見えてきません。
日本とフィリピンの共通点はFIBAのほうのワールドカップ開催国であること。日程は重なっていないものの、割けるリソースは分散されます。
ハイチについてはさすがに放送事情がよく分かりません。経済的には最貧国に位置付けられており、簡単ではないだろうとは想像しますが・・・。
放送局リストを見ていると、中南米では"New IP Co., LLC"という名前がちょくちょく出てきます。どうやらこの会社が中南米における代理店となっているようで、ここから各国の放送局にライセンスを出しているようです。
この会社は昨年のカタール大会から出てくるようになりましたが、どうやら昨年3月にアメリカで設立されたばかりの新しい会社であり、その実態は謎に包まれています。筆者も聞いたことがない名前だけに、今後他の大会やスポーツにも登場するのか、よく見守りたいと思います。
0コメント