ABEMA赤字脱出は持ち越し。「ウマ娘マネー」は失速。

サイバーエージェントが発表した第三四半期決算は、連結純利益の予想を大幅に下方修正。従来の150~200億円から60億円となりました。


主な要因はゲーム事業の不振で、営業利益が-1億円と赤字に転落。「ウマ娘」の勢いが失速しました。ゲーム事業は水物でヒット作品しだいですが、また次のヒットを早期に生み出す必要があります。

昨年のワールドカップでは「ウマ娘マネー」が放映権料に投じられたと話題になりましたので、ウマ娘の失速はABEMAのスポーツコンテンツにも影響を及ぼします。


日経新聞の記事では、大手証券アナリストのコメントとして放映権料が「70~80億円」と書かれています。おそらく財務諸表を見たうえで判断されているものと思いますが、見立ての通りかと思います。すくなくとも、どこかのメディアが書いた200億円に達することはないでしょう。


ABEMAを含むメディア事業については、営業損益が15億円の赤字と発表されています。ワールドカップ関連の費用を計上した前々期は93億円の赤字でしたが、前期は5億円の赤字と急回復。ついに黒字転換なるかと思われましたが、いったん足踏みとなりました。

メディア事業の売上高も前々期から横ばいとなっています。広告収入はむしろ下がっており、関連事業である「WINTICKET」が埋めている状況です。ワールドカップで視聴者を一気に獲得し、広告売上につなげていくのが狙いでしたが、その効果をまだ享受できていません。

今後はプレミアム会員の増加にも力を入れてくるものと考えられます。なので、従来は無料だったコンテンツについても今後有料化されるものがあるかもしれません。麻雀のMリーグのオフ企画である「Mトーナメント」は一部の試合がプレミアム限定となっていますが、これもテストの一環ではないかと考えられます。

幸いなことに、1週間のユーザー数を示すWAU(Weekly Active Users)は右肩上がりの傾向が続いており、伸びしろがまだまだあります。前年度から赤字を縮小していることは評価できますので、近いうちに黒字化は達成できそうな気配です。

ただ、ゲーム事業が足を引っ張ると今後大きな投資はしにくくなるでしょう。現在気になるのが、プレミアリーグの配信が引き続きあるかということです。これについては、7月中に発表がないと正直厳しいかな・・・といったところなのですが、発表がありましたら速やかにお伝えします。

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