メッシ効果でMLSの契約者が100万人超え。

今年からAppleが販売している「MLS Season Pass」の契約者が100万人に達する見込みだと報じられています。メッシ選手のマイアミ加入が発表される前の6月上旬の時点では70万人程度だったとのことで、世界的スターの加入は大きな効果を生んでいます。


ただし、MLSの各クラブの年間チケットを購入した人にはMLS Season Passがセットで視聴できるようになっており、100万人にはこの数も含まれるとのことです。

メッシ選手のMLSデビューとなったカップ戦、クルス・アスル(メキシコ)との試合はスペイン語放送のUnivisionでも放送され、推定175万人の視聴者を記録したとのこと。スペイン語が分からなくてもテレビで観たいという人も多いでしょうし、今後さらにMLS Season Passの契約数が伸びていく可能性を伺わせます。


この試合ですが、女子ワールドカップのアメリカvs.ベトナム戦と時間が重なっていました。こちらはFOXが526万人、スペイン語放送のTelemundoが81万人で、あわせて600万人以上が視聴したと推定されています。この試合を裏に回してもメッシ選手はすごかったと言うべきか、それともこの試合がなければもっと数字を伸ばせたと言うべきか。

MLSとAppleの契約は10年・総額25億ドルであり、MLS Season Passは年間99ドルに設定されています(Apple TV+契約者は79ドル、他に月額契約もあり)。ですから、100万人が契約しても年間1億ドル程度の収入であり、広告収入を含めても採算がとれるわけではありません。今後、メッシ選手獲得に続く第二・第三の矢が求められます。


10年契約といっても、途中で解約できるオプションが付けられているとも報じられています。長期契約によってリーグは安定的な収入を確保し、腰を落ち着けて長期的な取り組みができる・・・というのが理想なのですが、現実はそうでもありません。

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