TEAM Marketing、UEFA専属代理店から脱皮か。

スイスの代理店・TEAM Marketingは欧州CLの発足とともにUEFAの専属代理店として設立され、以後30年に渡ってUEFAの成長を支え続けています。


そんなTEAM Marketingに初の日本人として所属している岡部恭英さんが「PIVOT」チャンネルの動画に登場しています。前後編となっており、かなりのボリュームです。

当ブログはメディアの情報を拾っているだけであり、筆者もスポーツビジネスに関わった経験はありません。ですから、現場で頑張っている人にはリスペクトを持っています。最近台頭するカタールやサウジの話、中国のサッカーバブル崩壊の話、そして日本サッカー協会の会長選挙にまつわる話など聞き応えがすごいので、ぜひ視聴いただければと思います。


そんな中で当ブログが果たせる役割があるとすれば、やはりアウトサイダー的な視点ということになるでしょうか。岡部さんは内部の方なので成長路線が基本だと思いますが、欧州サッカーが今後も成長し続けていくことは果たして歓迎なのか、そして日本のサッカー界はそれに続けるのかといったことは常に意識していきたいと思います。

さて、UEFA専属代理店のTEAM Marketingですが、ここに来て本拠であるスイスの国内リーグの放映権を取り扱うのでは、という話が出ています。国外向けの権利は2024-25シーズンから、そして国内向けの権利は2025-26シーズンから新たなサイクルに入るのですが、それらの代理店になろうとしているのですね。

UEFAとの関係が今後変わっていくというのが背景にあります。UEFA側は今後の代理店を入札で決める方針に移行しました。2024-25シーズンから始まる新たなサイクルでは、すでにアメリカ向けの放映権をRelevantという会社に移行させています。長年続いてきた成長は、同時に歪みをもたらしました。UEFAには透明性を確保し、歪みを是正する役割が求められています。


TEAM Marketingも今後UEFAへの影響力が低下することに備えて、他のコンテンツに進出しようとしているわけです。もちろんスイスだけでなく、今後は他のリーグも視野に入れていることでしょう。

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