日本人頼みのスカパーに戦略はあるのか

スカパーさん、さすがにこれはちょっと…
すっかり日本人頼みの広告になっております。
実際にはスカパーのチャンネルにはプレミアをやるJSPORTSをはじめ、いわゆるサッカーセットに含まれるチャンネルがあるわけですが、スカパーが直接放映権を獲得したリーグに限るとこんな煽りになってしまう。

とりあえず時系列で並べましょう。

まずは2016年7月20日。スカパーは、正直何者かすら分からない、サービスが始まってもいない謎の黒船・DAZNにJリーグの放映権を奪われるところから話は始まります。

続いて8月8日には、DAZNがブンデスリーガの配信を発表します。契約期間は16-17シーズンと17-18シーズンの2年間。
そして8月23日にDAZNがローンチし、実際の配信が開始されました。

年は明けて2017年。DAZNのJリーグ中継開始。トラブルやらくるくるやらまぁいろいろありました。

6月15日、DAZNが18-19シーズンからCL/ELの配信を発表。
その翌日の6月16日、今度はスカパーが18-19シーズンからブンデスリーガを放送することを発表。
まるで殴り合い…と言いたいところですが、おそらくDAZNはブンデスに固執してなかったと個人的には読んでます。そのあたりは近いうちに。
当時のスカパーの状況を振り返ると、プレミアとラ・リーガの権利をスポナビライブに押さえられていたので、選択肢は限られます。その中では日本人選手の多いブンデスを狙ったのは自然な流れです。

この時点で1年後の勢力図ががらっと変わることは確定したわけで、両社は1年後を見据えた戦略を練ることになります。
(当時はまだスポナビライブもありましたが)

結局「日本人推し」の路線を続けることとし、ベルギーとポルトガルを狙いに行きます。
発表は今年の5月24日。ワールドカップ開幕前です。この時点ではベルギーがあそこまで注目されるとは思わなかったので、これはいい買い物だと言えるでしょう。
ただ、ブンデスほど日本人はいないので出場機会がなくなると途端に苦しくなります。そういう意味ではセリエAを獲ってきたのは気持ちとしては理解できるのだけど、軸としてはブレてる感。クリロナは来たけど長友はもういない。
それよりもリーグ・アンを狙うべきだったかと。もっともフランス側が調子に乗って強気になってるのかもしれませんが(^-^;

そして、日本とのつながりを強調するなら、日テレが持っているACLの行方は当然気になるところ。
日本開催はないし、CWCも4年ごとの開催になるし、いくらトヨタカップ時代から放送し続けてきた日テレと言えどもさすがに…。サブライセンスを受ける手段はとれないものか。ただ、日テレが保有するHuluで配信という選択肢もあり得るので交渉は難しいか。

あと、大穴でタイ・リーグなんて選択肢もあるかもですね。素人考えでごめんなさいですが。

まぁ結論を申し上げると、スカパーは変な煽りをせず、地道に軸を太くしていってほしいな、と。心配しております。

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