DAZNの女子サッカー放映権まとめ。セリエAも追加。
DAZNが女子サッカーに関するプレスリリースを出しています。宮澤ひなた選手がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したことに関連して、イングランド・FA女子スーパーリーグを配信することが強調されていますが、それに加えてセリエA女子も配信することが明らかにされていますので、当ブログ的にはむしろそちらを取り上げます。
今回の契約はイタリアや日本を含む、DAZNが主要マーケットと定義している国が対象になっているとのこと。具体的にはドイツ・オーストリア・スイス・スペイン・イギリス・アイルランド・ベルギー・ポーランド・アメリカ・カナダとなります。
毎節2試合が配信予定で、コッパ・イタリアの準決勝と決勝、スーペル・コッパも配信予定となっています。
開幕節の時点では契約が成立しておらず、配信は第2節からとなります。途中からになった経緯としては、男子のセリエAについて現在イタリア国内の次期放映権が決定していないことが絡んでいるとみられます。
入札でセリエA側の希望する金額が提示されず、DAZNを含む各社との交渉が進められていますが、そんな状況において、イタリアサッカー連盟(FIGC)がDAZNと交渉し、女子の放映権契約を結ぶことになったということのようですが、これが男子のほうにどんな影響を及ぼすのかは未知数です。
契約年数も明らかにされていないのですが、もし男子の権利と連動するようであれば、いったん単年で様子見の可能性もありますね。
これにより、DAZNの女子サッカーのコンテンツがさらに充実することとなりました。DAZNはサッカーを中心に女子スポーツを強化する戦略をとっています。また、同様に女子サッカーの配信を手がけていたata footballを先日買収したことで、さらに基盤が強固となりました。
DAZNが現在保有している女子サッカーの権利について、分かる範囲でまとめます。フランスリーグ以外は日本でも視聴できます。また、先のプレスリリースではポルトガル女子の配信についても触れられていました。
- UEFA女子CL
- 期間: 2021-22~24-25シーズンの4年契約
- 対象: グローバル
- スペイン(リーガF)
- 期間: 2022-23~25-26シーズンの4年契約
- 対象: グローバル
- イングランド(FA女子スーパーリーグ)
- 期間: 2022-23~23-24シーズンの2年契約
- 対象: 日本・スペイン・イタリアなど
- ドイツ(ブンデスリーガ女子)
- 期間: 2023-24~26-27シーズンの4年契約
- 対象: 日本・イタリア・スペイン・カナダ・ブラジル
- イタリア(セリエA女子)
- 期間: 不明 (単年?)
- 対象: DAZNの主要マーケット
フランス(D1アルケマ) ※日本での配信はなし
期間: 不明
- 対象: フランス・スペイン・イギリス・ドイツ・オーストリア・アメリカ
- アメリカ(NWSL)
- 期間: 不明
- 対象: アメリカを除くDAZNの主要マーケット
- 日本(WEリーグ)
- 期間: 2021-22~28-29シーズンの8年契約
- 対象: 日本のみ
このラインアップを見ると、やはりWEリーグの放映権が海外に販売できていないことが気になります。海外で活躍する選手が増えることと同時に、国内リーグの価値を高めることも重要です。
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2023.10.05 06:21