NPB二軍に2球団が新規参入。
来年からNPBの二軍に参加する新球団として、イースタン・リーグに「新潟アルビレックスBC」、ウエスタン・リーグに静岡の「ハヤテ223」が内定しました。同時に、栃木のエイジェックが落選したことも判明しています。
もともとはハヤテが要望したとされる話で、球団数を偶数にするために枠が2球団となったようですが、新潟とエイジェックのどちらを選ぶかというのは難しい話です。経営母体がどうこうというよりも、周辺人口や交通の便において新潟が若干上回ったのかな・・・とも思いますが、あくまで推測でしかありません。
一軍の球団拡張(エクスパンション)については現状否定的とのことですが、二軍でもきちんと経営が成り立ち、商圏として有力だと判断されるのであれば、将来的にあり得る話です。貴重なテストケースとなるでしょう。
さて、当ブログ的には二軍のみの球団が自立した経営を行うためには、やはり放映権料が大事ですよね・・・という話をしないといけません。かつて、二軍を独立採算制にしようとした動きは横浜(湘南シーレックス)などがありましたが、結局もとに戻っています。
現在、二軍の試合は日本ハム・巨人・広島を除く9球団がイージースポーツ(旧イレブンスポーツ)で配信されています。日本ハムは「パ・リーグTV」、巨人は「GIANTS TV」で視聴可能です。その他、各球団が独自で行っている配信サービスで視聴できるケースがあります。
なお、広島については一部の試合が地元のCATVで放送されるのみとなっており、DAZNが12球団をコンプリートできていないのと似たような事情になっています。
MLBでは全米および海外向けの放映権はリーグ一括管理、ローカル向けの放映権は各球団の管理となっており、球団によっては自前で放送局を持っているところもあります。日本においては一括管理は実現できていないので、まずはイージースポーツの枠組みに参加するのが第一の選択肢になるでしょう。
理想はアメリカ型のRSN(Regional Sports Network)ということになるのでしょうが、他のリーグは放映権一括管理となっているため、ローカルに権利を卸すのはなかなか難しい状況です。この点では、一括管理になっていないことがプラスに働く可能性があります。他のローカルスポーツと組み合わせて放送・配信するサービスがあってもいいように思います。
とくに新潟についてはJリーグ・Bリーグ・WEリーグなどのチームを持つ総合スポーツクラブなわけですから、その強みを活かす方向を考えてほしいものです。すでにやってると言われそうですが、地元メディアとの連携をより緊密にしていくことが大切です。
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