GCN+に続き、GCN Japanも終了。
先日発表された「GCN+」のサービス終了に続き、GCN Japanも終了することが発表されました。これにより、日本市場からGCNは完全撤退となります。
プレゼンターの土井雪広さんも最近のX(Twitter)でそれらしきことをほのめかしていたので、覚悟はしていたのですが寂しい限りです。
GCNは英語・スペイン語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・日本語でYouTubeチャンネルを運営していました。GCN+でも日本ではユーロスポーツが放送されていないにも関わらず日本語コメンタリーを入れてくれていたことを考えると、それだけ日本市場には期待をかけていたものと思います。でも、外資系ですから真っ先に切られる宿命でもあります。
私たちからの大事なお知らせをYouTubeに投稿しました。リンクよりご覧いただけますと幸いです。https://t.co/BMvpaQYFQn pic.twitter.com/Jzv7k0Vyna
— GCN Japan (@gcnjapan) December 2, 2023
もちろん円安も大きなファクターではあると思われますが、自転車業界は世界的に景気がよくありません。コロナ禍によって一時的に需要が高まりましたが、品薄状態が続きその需要に応えることができませんでした。生産体制が整った頃には、すでに需要が消えていたのです。
日本でも知られる通販サイト「Wiggle」と「CRC」の運営会社は10月に経営破綻し、現在売却先を探しているとのこと。会社はイギリスにありますが、当面の間国外への販売を休止するとのことです。
さて、GCN+で配信されていたサイクルロードレースなどの放映権は、GCNの親会社であるWBDが主催者や代理店と契約を結んでいます。来年以降も(日本向けの)契約が残っているものについては、WBDを通じて権利を購入することになります。
多くの権利を束ねているWBDの存在は、ある意味ありがたいものであり、かつてDAZNはそれを頼って日本市場に参入してきました。DAZN撤退と入れ替わるようにGCN+が始まったのは、いまにして思うと偶然だったのか、それとも必然だったのかはよく分かりません。
もし来年から参入を考えている業者があるとすれば、WBDと契約することで多くのレースを配信することができるでしょう。競争が発生しない限り、金額もそんなに高くはならないはずです。とは言っても、やはり採算が取れるかと言われると厳しいと言わざるを得ませんが・・・。
あんまり後ろ向きな話ばかりしても仕方ありませんので、前向きな話も。来年から留目夕陽選手がUCIワールドチーム「EFエデュケーション・イージーポスト」と契約を結びました。新城幸也選手がキャリアの晩年に差し掛かっている中、2人目のワールドチーム所属選手が誕生したことは素晴らしいです。
ただ、J SPORTSが放送するのは格式の高いレースが中心であり、留目選手の出場するレースはほとんど放送されないものと考えられます。ここはひとつチャンスと考えて頂けると・・・どうですかねぇ。
0コメント