DAZN分社化へ。放映権に4000億円突っ込む

英デイリー・テレグラフ紙の10/14付の記事によると、パフォームグループの実質的なオーナーであるLen Blavatnik氏がDAZNに投資を集中する意向を持っているとのこと。
なんで写真が清水エスパルス?という話はさておいて、去る9月にパフォームグループは、B2C事業をDAZN Group、B2B事業をPerform Contentという2つのブランドにリニューアルすることを発表した。

パフォームグループはBlavatnik氏が創業した投資会社、アクセス・インダストリーズの傘下にあるが、先ほどの記事によると両部門を分社化したうえで、Perform Content側を売却する計画だとのこと。
そして、記事の出た翌日にあたる10/15、パフォームグループは正式に分社化の検討に入ったことを認めた。
なぜそこまでしてDAZNに注力するのか。ある意味危険な賭けのような気もするが、そこまでやらないと巨大化する一方のスポーツビジネスで勝ち残ることはできないという判断が下されたのだろう。
また、先の記事には具体的な数字が載っていて、昨年末の時点で放映権料に約26億ポンドをつぎ込んだという。1ポンドは現在150円程度なので、ざっと4000億円近く。
昨年末でこれだから、現在はもっと膨れ上がっているはずで、兆単位になっても驚かない。そして、そのうち2100億円はJリーグということになる。

その一方で、昨年の売上高は約9000万ポンドとのことで、投資額の3.5%程度にすぎない。DAZNとしては、早急に人口の多い市場でサービスをローンチし、契約者数を増やしていく必要がある。

いわば日本はそのためのテストマーケティングに利用されているわけだけど、世界一品質に厳しい日本でもそれなりに定着したので、これならいけると判断したのだろう。
こう考えると、みんなが出したクレームの山は決して無駄ではなく、役に立っている。

まぁJリーグを人質にとられている?以上は成功してくれないと困るので、1ユーザーとしてはいいところは褒め、悪いところはどんどん指摘する。これを続けていくしかないような気がします。

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