英TNT Sports、FA杯の放映権を奪還。
イギリスのTNT Sports(旧BT Sport)は、FAカップの放映権を獲得。2025-26シーズンから4年契約を結びました。放映権料は年間6,600万ポンドと推定されており、現在から15%増加する見込みとのこと。コミュニティシールドの権利もあわせて獲得しています。
各ラウンドで2試合と準決勝1試合、そして決勝戦は無料放送が義務付けられており、TNTがサブライセンスを行うこととなっています。無料放送となると、事実上候補は公共放送のBBCと民放のITVに限られますが、現時点ではITVが有力と伝えられています。
現在のサイクルは2021-22シーズンから4年間であり、BBCとITVが保有しています。つまり、全試合無料で中継されていることになります。さらにその前はBT SportとBBCだったので、今回TNTは権利を取り戻すことに成功した形ですが、また有料となります。
その代わり放送される試合数は増える予定で、現在はBBCが18試合、ITVが20試合を放送していますが、新しい契約では3回戦以降について、ブラックアウトの対象となっている土曜午後3時キックオフの試合を除き全試合を中継するとのことです。
イギリス国内で中継する試合数が増えれば、その分国際映像も増えると考えてよいかと思いますので、遠く離れた日本のファンにとってはいい知らせと言えるでしょう。
前回は2社に分けて販売していたのに対し、今回はTNTの1社のみで、無料中継分をサブライセンスにしたというのが大きなポイントかと思われます。その分放映権料も上乗せされているというわけです。
少なくとも決勝戦についてはユニバーサル・アクセスの対象となっているため、BBCやITVに放送させる必要がありますので、サブライセンスがまとまらないということはないでしょう。FAとしては交渉をTNT側にアウトソーシングしたような形となります。
イギリス国外については今シーズンがサイクルの区切りで、来シーズン以降の放映権の販売が今後行われていく予定なのですが、新たな代理店の選定が難航しており、プレミアリーグが落札して共同販売に乗り出すのでは・・・という記事が昨年7月に出ました。
この件について、どう決着したのか正確な情報を把握できていません。ただ、時間も限られていますのでそう遠くないうちに明らかになるものと思われます。
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