MLBアスレチックス、移転計画で右往左往。

MLBのオークランド・アスレチックスは2028年に本拠地をラスベガスに移転する予定ですが、現在の本拠地であるオークランド・コロシアムと結んでいるリース契約が今年限りで切れることから、移転までの3年間を過ごす暫定的な本拠地を探す必要に迫られています。


いくつか候補地があがっているものの、ここに来て契約を延長しオークランドにとどまるという案が浮上。これまでの経緯をふまえると、向こうから出ていくと言ったのになぜいまさら・・・といったところでしょうか。

資金力に乏しいアスレチックスは、一時期「マネーボール」で戦力をやりくりしてワールドシリーズ進出を果たしたこともありましたが、近年は成績も人気も低迷。やる気のないオーナーに対して、ファンたちが昨年「逆ボイコット」なる行動をしたことも話題になりました。

アスレチックスのローカル放映権ですが、NBC Sports Californiaと2009年に21年間・総額10億ドルと推定される契約を結んでおり、その後さらに5年間延長されたため、2034年までの契約となっています。金額は1年あたり4,800万ドル程度という計算ですが、昨年については6,700万ドルを受け取っていたとも報じられており、更新によって増えたようです。


ただ、いずれにせよ本拠地を移転すればこの契約は破棄されるものと思われます。ホームゲームの半数以上を北カリフォルニアで開催することが契約条件に含まれていると報じられています。ローカル放映権ですから当たり前と言えば当たり前ですが。


日本だと北海道日本ハムの移転問題が連想されますが、地元自治体の協力が得られなかったという点では似ているでしょうか。ただ、日本ハムは新球場の建設資金の多くを自前でまかなっているのに対し、ラスベガスはネバダ州政府の支援で新球場を建設するという点では違いがあります。

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