セリエA、infrontと代理店契約を継続。
セリエAは、日本を含むアジアの36地域を対象として、infrontと代理店契約を結んだと発表しました。契約期間は来シーズン(2024-25)から3年間で、延長のオプションが付いているとのこと。
昨年10月にイタリア国内での放映権が決着しましたが、こちらは5年契約となっています。従来はイタリアの法律で3年を超える放映権契約ができなかったのですが、その法律が改正され、従来よりも柔軟な契約ができるようになりました。その一方で、infrontとの契約は引き続き3年であり、すなわち日本における次期サイクルも3年ということになります。
infrontは2022-23シーズンから、従来のIMGに替わって代理店となっています。対象はアメリカと中東を除くグローバルでした。24-25シーズンの放映権販売はすでに始まっており、代理店を使わずセリエAが直接入札を実施したケースも出てきていますが、アジアについては引き続きinfrontが担当することとなりました。
もう来シーズンの開幕まで半年を切っており、正直なところ動きが鈍いと感じざるを得ません。イタリア国内の取引もだいぶ滞っていましたが、国外はさらに遅れています。こうなると代理店に頼らざるを得ないといったところでしょうか。
セリエAは国外の次期放映権についても3年か5年を選べるようにしていましたが、infrontは3年を選択したことになります。最近は3年サイクルの弊害も認識されてきて、長期契約の話もよく聞こえるようになってきたのですが、infrontからしてみればまだまだ3年サイクルで価格をつり上げていきたいという思惑が見えます。
さて、セリエAは放映権の1社独占を認めていないとされています。前回のサイクルではDAZNとフジテレビ、そして現在のサイクルでは当初はDAZNのみでしたが、後にSPOTV NOWが参入してきました。前回はIMG、現在はinfrontですから、代理店が替わってもこのポリシーは維持されているわけです。そうなると次回も変わらないのか…という気もしてきます。
現在のDAZNとSPOTV NOWの権利関係ですが、簡単にまとめると奇数節はDAZN、偶数節にはSPOTV NOWに2試合のライブ独占権があります。
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