Canal+、Viaplayの筆頭株主に。SuperSportも標的。

フランスのCanal+が積極的な動きを見せています。まずはViaplayの株式29%を取得したという話です。


昨年、経営不振によりイギリス市場などから撤退したスウェーデンのViaplay。今後は北欧とオランダに絞るとのことですが、競合にならないところをすかさず拾ってくるCanal+といったところでしょうか。

Canal+は、香港の「Viu」にも30%出資しています。Viuは東南アジアを中心にストリーミングサービスを展開しており、中東や南アフリカにも進出。将来的に50%を取得するオプションがあるとのこと。

ここで南アフリカというワードが出ましたが、Canal+は南アフリカを含む、いわゆるサブサハラにも進出しています。当ブログでサブサハラの話をする時には、20チャンネル以上を誇る衛星放送のSuperSportの名前が欠かせないのですが、実はSuperSportの運営会社であるMultiChoiceについても、Canal+が35%の株式を保有しています。


Canal+はフランス語、Multichoiceは英語とポルトガル語が公用語の国を押さえており、相乗効果が得られやすいということでしょうか。


Canal+は、最近になってMultiChoiceに買収提案を行ったとのこと。17億ドルで残りすべての株式を買い取るというもので、その後はCanal+の現地法人と合併させ、南アフリカの取引所に上場させる計画だとのこと。

しかし、この提案をMultiChoice側は断っています。価値が低く見積もられているというのが主な理由であり、今後さらに金額を引き上げることも考えられます。


…と書いた矢先に新たな情報が。やはり条件を引き上げてきました。時価総額29億ドルという評価なので、すでに保有する分を差し引くと、残りの株式を19億ドルほどで買い取るというのが新しい提案です。まだまだ予断を許しません。

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