GCN+終了その後。WBDがカナダでサブライセンス。

ワーナーブラザーズ・ディスカバリー(以下WBD)は、2024年の自転車競技のラインアップを発表しています。ヨーロッパでは「discovery+」、アメリカでは「Max」内のオプションである「B/R Sports Add-On」を通じて中継されます。

昨年までは「GCN+」を通じて日本でも視聴することができましたが、GCN+がサービスを終了したため、今年は視聴する手段を失った状態です。3月31日開催のロンド・ファン・フラーンデレン(以下ロンド)についてはJ SPORTSが放送すると発表されていますが、現状はスポットでの放映権購入にとどまっています。

カナダでは「FloSports」がWBDとサブライセンス契約を結んだと発表しています。FloSportsは北米のストリーミングサービスです。ニッチなスポーツの中継に特化し、競技ごとに個別のサービスを提供していることに特徴があります。日本だとイージースポーツがそれに近い形態でしょうか。


自転車に特化した「FloBikes」でライブ配信され、料金は月額29.99カナダドル(約4,400円)または年間150カナダドル(約16,500円)となっています。

ちなみにFloBikesのリリースにロンドなどが含まれていないのですが、これはすでに代理店のinfront経由で権利を購入しているからです。WBDがinfrontから購入したのはヨーロッパ・アジア(中国を除く)・オーストラリア・ニュージーランドで、2021年から4年契約です。


なので、今年までは日本向けの権利もWBDにあると考えられますが、GCN+の撤退にともないこのあたりの事情はよく分かりません。少なくとも、今年に限ってはロンドがJ SPORTSで放送されるということだけが確定しています。

同様のサブライセンス契約が日本でも結ばれるといいなと願っていますが、ハイライトであればWBDが開設しているYouTubeチャンネル「Eurosport Cycling」で視聴することができます。いっそのこと、ここでライブ配信もやればいいのではと思ってしまいます。そのほうが少しでも収入が得られるのではと。

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