NFLラムズ、日本市場のマーケティング権獲得。

NFLが国際市場の開拓を目的とし、2022年から始めている「グローバルマーケットプログラム」。国ごとにチームを割り当て、マーケティング権を付与するというものですが、2024年からはそのプログラムが拡大。日本市場が新たな対象として加わり、ロサンゼルス・ラムズが担当することとなりました。


これにより、ラムズは日本市場をいわば第2のホーム的な扱いとしてさまざまな活動ができるようになります。ただ、韓国・中国・オーストラリア・ニュージーランドも対象に含まれていますので、広くアジア太平洋の担当だと考えるのがよいでしょう。

NFLはイギリス・ドイツ・メキシコで公式戦を開催していますが、2024-25シーズンからは新たにブラジルでの開催が決定。NFLでは珍しい金曜日に設定され、Amazonが配信することが発表されています。

2023-24シーズンから新たに結ばれたアメリカ国内の放映権契約は、年間120億ドルに達する巨額なものですが、その一方で海外からの放映権料は2019年のデータで年間1.2億ドルにとどまっています。


もちろんこれでも相当大きな額ではあります。アメリカ国内だけでも充分に市場は回るわけですが、未来を見据えた海外展開は必要であり、その一環として2028年のロサンゼルス五輪ではフラッグフットボールの採用を実現させています。


なお、2023-24シーズンからDAZNが「NFL Game Pass」の独占販売権を獲得。10年契約で年間1億ドルと推定されていますので、先の金額は上方修正されることになります。

アメリカ国内では放映権料がとんでもなく上昇していますが、海外ではそうとは限りません。あくまでも需要で決まりますので、人気が高まることは大切です。


先日、楽天Rチャンネルがバスケの「マーチ・マッドネス」をライブ配信したことを記事にしました。残念ながら富永選手が所属するネブラスカ大学は1回戦敗退となり、1試合だけの配信にとどまりましたが、これまで日本で配信されてこなかったコンテンツでも需要が出てくればこのように興味を持つメディアが出てきます。


マーチ・マッドネスも巨額の放映権料が動くだけに、日本向けの放映権料も高いものかと思っていましたが、需要という面でみると日本人選手がいない競技はどうしても下がることは否めず、案外高くなかったという線も考えられます。


今回は富永選手の出場によってスポットではありますが取引が成立しました。これを機に、来年以降は試合数が増えるといった展開があるのでしょうか。

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