F1保有のリバティ・メディア、MotoGPも買収。
F1の運営会社を保有するリバティ・メディアは、MotoGPの運営会社であるドルナ・スポーツの株式86%を買収すると正式に発表しました。ドルナ・スポーツの企業価値は42億ユーロと見積もられており、今回の取引では35億ユーロが支払われるとのことです。
ドルナ・スポーツの株式はイギリスの投資会社・ブリッジポイントが40%を保有しており、その他は経営陣と、カナダの年金基金が保有していたとのことですが、この取引で経営陣が残りの14%を引き続き保有し、他は売却されます。
ブリッジポイントの前はCVCキャピタルパートナーズが筆頭株主で、CVCもまたリバティ・メディア以前にF1の運営会社を保有していました。同じモータースポーツの最高峰ですから、両方を束ねたいという意向は当然あるわけですね。
しかし、ともに巨大化してしまった以上、これによってどんな相乗効果が生まれるかを予測するのは難しいものがあります。もちろん運営面では共通化によってコスト削減が見込めるでしょうが、例えば日程をなるべく重ならないようにするといったことはできるのでしょうか。レース数的に空きはないので、片方を土曜、もう片方を日曜決勝にするとか。
サーキットの安全面でも2輪と4輪では基準が異なることから、両方のレースを同時に開催するといったことは大変難しくなっています。
当ブログ的には放映権の話をすることになりますが、まず既存の契約については動かないでしょうから、その先ということになります。パッケージで販売するといったことは当然あり得るでしょうが、それ以外の展望は見えてこず、今後の情報待ちとなります。
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