アメフト独立リーグ、続々と誕生へ。

2001年。プロレス団体・WWF(現WWE)のビンス・マクマホン氏が仕掛けたアメフトの独立リーグ「XFL」はわずか1シーズンで崩壊した。
それから約20年を経て、再び独立リーグへの機運が高まっている。来年2月、スーパーボウルの翌週から「AAF」が開幕する。すでにQBのドラフトが終了し、着々と選手の獲得を進めている。

また、放映権は4大ネットワークのひとつであるCBSが獲得したとのこと。CBSは来年のスーパーボウルの放映権を持っているため、NFLの締め括りとAAFのこけら落としを2週連続で放送することになる。

それはそれでエキサイティングな話だが、XFLが崩壊した理由のひとつとしてレベルの低さが指摘されており、嫌がおうにも比較対象とされてしまうだろう。
そして、マクマホンの出資によりXFLが復活予定。こちらは2020年に開始予定で、AAFと同じくスーパーボウルの翌週に開幕する。

AAFに先を越されたXFLの対抗策はずばり年俸。3年25万$が最高のAAFに対し、XFLは1年30万$が最高。そして1シーズンプレーした選手はNFLへのステップアップを容認するとのこと。
前回の失敗からプロスポーツを取り巻く環境は大きく変わっており、充分勝算を見込んでの参入だろう。放映権の販売先もいまやテレビ局に限らず選択肢が増えている。
いちおう2020年のスーパーボウルはFOXが放映権を持っているが、AAFの例に倣う必要はまったくない。また、WWEで培われた演出方法がどこまで応用されるかも注目ポイントとなる。

アメリカの富豪たちにとって、プロスポーツチームのオーナーになることは大きなステータス。既存のチームを買収できないなら、自分で作ってしまう。それもまた大きなチャレンジであり、成功すれば素晴らしい名誉を得ることができるだろう。

ちなみにXFLのコミッショナーに就任したオリバー・ラック氏のご子息は、NFLインディアナポリス・コルツのレギュラーQB。彼のキャリアに傷がつかなければいいんだけど……というのは外野からの余計な心配であります。

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