UEFA、欧州女子CLで新たな代理店と契約。

UEFAは、イギリスの代理店であるTwo Circlesと欧州女子CL(以下UWCL)に関する契約を結んだとSportBusinessが報じています。

この記事を執筆したMartin Ross記者によると、現在もTwo Circlesとはスポンサーシップに関する代理店契約が結ばれていますが、それを延長するとともに、2025-26シーズンからは放映権の取り扱いも追加されるとのことです。


現在UWCLの放映権を持っているのはDAZNですが、この契約は2024-25シーズンをもっていったん満了することになります。2025-26シーズン以降も引き続き放映権を獲得する場合は、Two Circlesを通して契約する必要があります。

DAZNは2021-22シーズンから4年契約を結び、グローバルで放映権を獲得しました。前半2シーズンは全試合を無料で配信し、後半から課金を開始する予定としていましたが、今シーズンも引き続き無料で配信されました。


時期尚早だったという見方もできますが、女子サッカーの人気は順調に高まりつつあります。スポンサーも集まっており、またテレビ局へのサブライセンスも行われていましたので、充分利益を出せる水準には達していると考えられます。


放映権料ですが、2021-22シーズンのUEFAの収入が1,530万ユーロで、そのうち53%が放映権料だったと報告されていますので、計算すると年810万ユーロとなります。

https://www.sportspromedia.com/news/uefa-womens-champions-league-europa-conference-revenue-earnings-losses/

DAZNはUWCL以外にも女子サッカーの放映権獲得に力を入れており、今シーズンは「ニューディール」と称した無料配信を推進してきました。現時点では社会的な注目度が高まっていることを利用し、まずは有料課金よりも露出を増やしてスポンサー料で稼ぐ戦略と言えます。


今回のニュースはDAZNにとっては痛手なのですが、それだけ女子サッカーの市場が拡大していることの証でもありますので、よい面もあることになります。今後はグローバルでの放映権獲得は難しくなりそうですが、いくつかの主要マーケットに注力していくことになるでしょう。あと、何度も繰り返してますがWEリーグの海外販売もお願いしたいところ。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000