リーグ・アン、自前配信の準備に着手。
開幕まで1か月半ほどとなった現時点でも、いまだに来シーズンからの放映権が決まっていないリーグ・アン。万一の事態に備えて自前でのストリーミング配信を計画しているという話を以前お伝えしましたが、この度より具体的な計画が出てきました。
フランス国内の主要なIPTVプラットフォームで放送し、料金は月額25~30ユーロに設定。初年度の加入者は200万人が目標で、年間の売上はサブスクのみで5.18億ユーロ、CMなどを含めた総額で5.78億ユーロ(約980億円)を見込んでいます。
当初は国内の放映権料について、年10億ユーロという目標を掲げていましたので、それから比較すると40%以上の下落となります。現在も放映権の交渉は続いており、DAZN、Amazon、beIN Sports、Canal+の4社が候補としてあがっています。この計画は駆け引きの材料でもあり、これ以上の金額を引き出したいところでしょう。
今シーズンまでの国内向けの放映権料は年間5.8億ユーロと推定されるため、目標に到達すればほぼ同じ水準の収入が得られることになりますが、自前でいろいろ整備するとなれば最初は費用がかさみます。
そもそも目標が高いという指摘もできるでしょう。2020-21シーズンから権利を獲得したMediaproは、新たなチャンネル「Telefoot」を立ち上げましたが、月額25.9ユーロという料金設定から伸び悩み、そこにコロナ禍が追い討ちをかけて無残にも散りました。それから4年が経ち、物価も上がりましたので相対的な負担は減っているものの、やはり25~30ユーロという設定は強気と言わざるを得ません。
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