FIFAに20億ドルの調達計画。「FIFA+」拡張か。
Bloombergの報道によると、FIFAはスイスのUBS銀行と協力して、最大20億ドルの資金調達を計画しているとのこと。アメリカや中東の投資家をターゲットとしており、調達した資金はストリーミングサービス「FIFA+」の拡大に使われます。
※英語の原文記事は↓のURLをご参照ください。
https://www.bnnbloomberg.ca/fifa-looking-to-raise-up-to-2-billion-for-streaming-service-1.2090326
先日、来年に開催される新しいクラブワールドカップについて、Appleと行ってきた放映権の交渉が暗礁に乗り上げたと報じられています。それとほぼ同じタイミングですから、放映権を販売する方針を転換し、自ら「FIFA+」内で有料課金するのではないか・・・という想像はどうしてもしてしまいますね。
ただ、個人的には女子サッカーの拡大を念頭に置いているのでは・・・という予測をしています。昨年の女子ワールドカップは、放映権料の目標を3億ドルに設定しましたが、実際には2億ドル程度にとどまったとされています。日本も開催直前まで放送が決まりませんでしたが、いわゆる欧州5大国でも販売に苦戦しました。
最近女子サッカーの配信に力を入れているDAZNは、2023-24シーズンの配信を無料化する施策を実施しました。まだ有料課金でペイできる段階には達していないという判断でしょう。
ただし社会的な関心は高く、スポンサーを獲得できる余地が大きいとも言えます。FIFAにおいても、放映権料ではまだまだ稼げないので、自らの手に置いておくという選択は充分に考えられるところです。
FIFA+は世界のさまざまな国の試合をライブ配信していますが、その元は「mycujoo」という手軽にサッカーのライブ配信ができるサービスでした。mycujooは後にEleven Sportsに買収され、そしてEleven SportsはDAZNに買収されています。つまり、FIFA+のコンテンツをDAZNがサポートしていることになります。
なので、今回の計画には実はDAZNが暗躍してるのでは・・・という、久々に陰謀論っぽいものを述べてみたくなりました、DAZNがサウジに接近しているのも不気味な材料であります。「中東の投資家」って、誰のことなんでしょうね。
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