DAZN、仏バスケの放映権を獲得。背景に戦争の影。
リーグ・アンのフランス国内における放映権獲得に近づいているDAZNですが、それに先立って?フランスのバスケットボールリーグ・LNBエリートの放映権を獲得しました。冠スポンサーの名前をとって「Betclicエリート」とも呼ばれています。
今年9月に開幕する2024-25シーズンから5年契約で、週8試合がライブ配信されるとのこと。フランスだけでなく、一部国外の権利も獲得しており、その中には日本も含まれています。
LNBエリートの放映権は、昨シーズン(2023-24)からフランスの大手スポーツ紙「レ・キップ」が保有する有料チャンネルと、ユーロリーグなどバスケの配信を手がけている「Skweek」の2社が共同で獲得。7年契約を結んでいました。しかし、Skweekの経営が傾いたことにより、この契約は1年で終了してしまうのです。
Skweekのオーナーは、ロシア生まれのハンガリー系モナコ人実業家で(ややこしい)、ウクライナでビジネスを展開していたことから、戦争の影響を被ってしまった形です。試合の映像はレ・キップが保有する制作会社が担当しており、Skweekはこの会社に対して支払いが滞っていたことから、レ・キップは契約を打ち切り、放映権を返上する決定を下しました。
戦争が影を落とすというのはなんとも悲しい話ではあります。Skweekは引き続きユーロバスケなどの配信を続けるとのことですが、国内リーグを手放すことになりました。
レ・キップはDAZNからサブライセンスを受ける形で週1試合の放送を継続する見込みです。また、DAZNは映像制作費も負担するとしています。放映権料は年250万ユーロと報じられていますが、国外向けの放映権料と映像制作費を加えると、もう少し負担は大きくなると考えられます。
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