WEリーグ、SOMPOが冠スポンサーに。

WEリーグは、SOMPOホールディングスとタイトルスポンサー契約を結んだと発表しました。2024-25シーズンから大会名を「SOMPO WEリーグ」に改めます。2年契約で金額は非公表です。


Jリーグは長年明治安田が冠スポンサーを務めていますが、最近になって金融機関が冠スポンサーとなる事例が続いています。新たに発足するバレーボールのSVリーグには大同生命、Bリーグにはりそなグループがつきました。あとダンスのDリーグは第一生命ですね。

もちろん冠スポンサーがつくのはよいことです。金融機関にとっては個人向けのPRが大切で、全国各地にフランチャイズを持つプロスポーツは対象として有望です。「健康」のイメージを持たせることもできます。WEリーグについては、その名前の由来である"Woman Empowerment"に賛同するという意味合いもあります。


SOMPOグループは傘下に損害保険だけでなく生命保険も抱えていますので、Jリーグの明治安田と同様に各地でPR活動を行っていくことでしょう。ただ、傘下の損保ジャパンは最近ビッグモーター問題で傷がついており、イメージ回復が急務です。


WEリーグの放映権料は年間1億円程度と言われており、映像制作費でほぼ相殺される規模だとか。それゆえにスポンサーマネーの比重が高くなります。これは他の女子スポーツでも同様ですが、それを「伸びしろ」だと考える人もいるでしょう。

露出を増やすために、今シーズンは映像利用料を無償にするといった措置もとられています。これはパリ五輪を視野に入れたものと考えられ、パリ五輪で好成績を出すことが求められています。


他のスポーツも五輪で好成績を出せるかによって今後の運命が左右されることが多く、これは決して歓迎すべきことではないのですが、逆に言えば五輪頼みでない財政基盤をきちんと固めておかないと未来は見えてきません。

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