欧州9か国リーグ連合のその後。現在は7か国に。

以前お伝えした情報で、ヨーロッパの9か国のリーグが共同で放映権を販売するというものがありました。2021-22シーズンから開始され、2024-25シーズンまで継続する予定だったのですが、現在はどうなっているかアップデートします。


この放映権を購入したのはEleven SportsとOneFootballの2社ですが、Elevenはその後DAZNに買収されました。また、Elevenは「FIFA+」にコンテンツを提供する形で、従来提供してきたサッカーのストリーミング(かつてのmyCujoo)を終了させており、今後どうなるかが懸念されていました。


結果的にDAZNは権利を引き継がず、契約を終了しています。その結果、現在はOneFootballでのみ配信されています。

現在の状況ですが、フィンランドが新たに参加する一方で、デンマーク・スイス・カザフスタンが離脱しており、現在は7か国となっています。


  • 【以下の国は秋春制】
    • デンマーク ※離脱
    • ポーランド
    • スロバキア
    • スイス ※離脱
    • 北アイルランド
  • 【以下の国は春秋制】
    • アイスランド
    • カザフスタン ※離脱
    • ラトビア
    • ノルウェー
    • フィンランド ※追加

この枠組みから離脱したスイスは、UEFAの代理店として知られるTEAM Marketingと契約を結び、単独での販売に乗り出すようです。デンマークについては現時点で情報がありませんので、また何か分かりましたら紹介します。日本人選手も所属しているので需要はありそうですが、かと言って複数年で契約を結ぶほどでもないでしょう。


いわゆる欧州5大リーグではない周辺のリーグが、セット売りによって露出を高め、中長期での収益につなげていくというのがこの枠組みですが、その中でも各国の思惑の違いが透けて見えます。この取り組みの成否はまた改めて検証する必要があります。

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