降格危機のJ1札幌、10万人招待大作戦。

J1リーグで最下位にあえいでいるコンサドーレ札幌。トップパートナーを務めている石屋製菓は「絶対J1残留!大応援」と銘打ち、今シーズンの残りのホームゲームで10万人規模の招待企画を実施すると発表しています。


8月以降で、札幌ドーム開催のホームゲームは7試合。また、ルヴァンカップの準々決勝でもホームゲームがあり、計8試合となります。さらに勝ち進めば準決勝でもう1試合追加されますが、1試合あたり1万人以上を招待する計算です。

いわゆる「タダ券」の話は最近も記事にしましたが、マーケティングの手段としてJリーグが主導で行っているものとはまた違い、今回はスポンサーが自らチケットを買い取る形で、純粋な意味での「招待券」ということになるかと思います。


招待券はどのプロスポーツチームでもよく行われているものであり、読売新聞が勧誘のために巨人戦のチケットを餌にする、というのと本質的にはあまり変わりありません。とは言っても、この企画で招待を受けたからといって、石屋製菓の「白い恋人」が売れるかというとそうではないので、だいぶ腹を括ったなぁ・・・という印象です。


もちろん、単にばらまくだけであれば、会場に来ない人も増えるでしょうし、もともと有料でも行く人に配っても仕方ありません。これまでのノウハウを活かし、会場にきちんと来てもらい、マーケティングのデータを残す努力が必要となります。

日本ハムがエスコンフィールドに移転して以降、札幌ドームの経営は全国的にも注目されています。もしコンサドーレが降格となれば、さらなる窮地に陥るものと考えられます。


この件については、基本的に札幌市と市民が判断することと思いますのであまり深入りする気はないのですが、過去を検証し、未来につながる施策を打っていくことが求められます。無責任体質がはびこれば、それは札幌市民にとって大きな負の遺産となります。

日本ハムの移転が決定するまでを描いたドキュメント『アンビシャス』は筆者も拝読させて頂きました。実は、夏休みに北海道を旅行する予定で、エスコンフィールドも訪れる予定です。白い恋人も買っていこうかと思います。

札幌ドームと言えば、今年から募集していたネーミングライツがようやく決まり「大和ハウス プレミストドーム」になるというニュースがありました。金額は非公表となっており、当初の計画よりもディスカウントがあったものと推測されますが、ないよりはあったほうがよく、コツコツと集金していくしかありません。

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