EFL、米CBSと契約。
EFLは、アメリカ向けの放映権についてCBSと契約したと発表しています。2024-25シーズンからの4年契約で、CBS傘下の「Paramount+」でライブ配信されるほか、一部の試合は有料局のCBS Sports Network、そしていわゆる「FAST」であるGolazo Networkでも放送・配信されるとのこと。
【追記】この発表の翌日、セリエAもCBSと契約を結んでいます。こちら別稿で扱います。
前シーズンまで放映権を保有していたESPNも継続の意思を示していましたが、新たな競合の出現に敗れ去りました。金額は非公表ですが、代理店のRelevant Sportsは年間4,300万ポンド(約87億円)を最低保証金として支払う契約を結んでおり、それ以上の水準であることが推測されます。
上記の通り、今回のサイクルからアメリカ向けの放映権についてはRelevant Sportsが代理店となっています(他の地域はPitch International)。Relevant社にはEFLとカラバオカップの全試合の販売権が与えられているのですが、今回の発表ではチャンピオンシップは最低155試合、リーグ1・2は最低38試合、カラバオカップは30試合以上を放送するとしています。この数字はPitch社が扱っているものと同じであり、また昨シーズンまでESPNが放送していたものと同水準です。
これには「?」と思ってしまったのですが、「最低」とか「以上」といった言葉が付いているところがポイントで、CBSは試合を追加できるオプションが与えられています。開催日の2週間前までにオプションを行使することで、好きな試合を放送できるそうです。
ここで注目されるのは、来シーズンからリーグ1に昇格するレクサムということになります。disney+で配信されているドキュメンタリー「ようこそレクサムへ」(Welcome to Werxham)は、6月にシーズン3が開始。日本でも7月24日から配信されるとのことです。
2026ワールドカップに向けて、アメリカではサッカー関連の放映権の争いが繰り広げられてきました。来シーズンの動向について簡単にまとめておきます。2026年をターゲットとして長期の契約が結ばれる傾向にあります。
- プレミアリーグ: NBC (2022-23シーズンから6年契約)
- ラ・リーガ: ESPN (2021-22シーズンから8年契約)
- ブンデスリーガ: ESPN (2020-21シーズンから6年契約)
- セリエA: CBS (2024-25シーズンから2年契約)
- リーグ・アン: 未定 (前シーズンまでbeIN Sports)
- FAカップ: ESPN (2024-25シーズンから4年契約)
- EFL: CBS (2024-25シーズンから4年契約)
- 欧州CL/EL: CBS (2024-25シーズンから6年契約)
- EURO本大会・予選・ネーションズリーグ: FOX (2022-23シーズンから6年契約)
- MLS: Apple (2023年から10年契約)
- アメリカ代表戦: WBD (2023年から8年契約)
- 2026FIFAワールドカップ: FOX
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